先日、60代の男性の方にご来院頂きました。
主訴は腰痛ですが、実は他に悩みがあるとの事。
それは『空手をやっているが、ここのところハイキック(上段回し蹴り)が、蹴りずらくなっている。ストレッチは毎日やっているのだけど…』との事でした。
この患者さんは以前から、存じ上げている方ですが、通常の開脚も年齢の割にキレイに出来ていて、体の硬い私には羨ましい限りです(苦笑)。
仰向きになって頂き、下半身の筋肉と関節の状態をチェックしたところ、骨盤(仙腸関節)と股関節のジョイントのところに、ひっかかりを感じ、回旋運動に制限を起こしているのがわかりました。
早速、股関節と仙腸関節の調整を行ったところ、すぐにひっかかりがとれ、グルグルと股関節を動かす事が出来るようになりました。
関節の【可動域】には、いわゆる筋肉の状態(柔軟性)と、関節包といわれる関節内の組織の状態の二つが大きく関与しているといわれています。
つまり極端な事を言えば
柔軟性が十分でも、関節にひっかかりがあれば…
また関節の状態は問題なくても、体が硬ければ…
よい動きはできない、という事です。
ちなみにその患者さん…お会計が終わってお帰りになったと思ったら、またすぐにお入りになられて
『ハイキック、蹴れましたー!』
院前でハイキックしたみたいです…怖っ(^ ^)