当院も含めて、多くの治療院で行われている手技療法において、ほとんどの院でストレッチを取り入れているのではないでしょうか?
もうずいぶんと前から、スポーツの現場を中心に行われてきたストレッチ。
誰でも運動前、または運動後に、柔軟運動やストレッチを行った事があると思います。
運動前に行うストレッチは、主にウォーミングアップ。激しい運動を行う前に、関節の可動域の拡大を主として、怪我の予防として行う事が多いですよね。
運動後に行うストレッチは、主にクールダウン。運動でストレスやこわばりを担った筋肉に対し、その筋肉を緩めるリラクゼーションの目的が多いかと思います。
では、接骨院を始めとする治療院で行うストレッチの役割は何でしょう?
その目的は、ずばり『痛みの軽減』です。
スポーツやトレーニングにおける筋疲労、また特に運動をしていない人でも、日々の生活で偏った使い方をしていると、筋肉は硬くなり、過緊張を起こします。
この緊張が続く事が、痛みを引き起こす原因となります。
また硬くなった筋肉は、関節にストレスを与え、可動域を狭くします。この場合、緊張している筋肉だけではなく、その為に他の部位の筋肉がオーバーユースとなり、痛みを引き起こします。
よくある例が、太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)が硬くなった事により、股関節の可動域が狭くなり、腰部にストレスが溜まり、腰痛を引き起こすパターンです。
その場合、ハムストリングスのストレッチを行う事により、間接的に腰部の痛みの軽減を狙っていきます。
そんな訳で、治療院で行うストレッチには、痛みの軽減の目的があるのです。