当院の患者さんとの会話で、よく出てくる「バランス」の重要さ。
ここでは筋肉のバランスに絞って、少し書いてみようかと思います。
筋肉のバランスは、拮抗する部位(太ももの前と後ろや、腕の前(力こぶ)と後ろ…等)や、左右の同一部位(右肩と左肩…等)などを比べた際、その「柔軟性」や「筋力」にあまりにも差が起きる場合、それを「アンバランス」と考えます。
「柔軟性」のアンバランスは、比較的イメージしやすいのではないでしょうか?
ストレッチをした際に、右の太ももの裏(ハムストリングス)は伸びやすいけど、左は全然ダメ…とか。
こんな時、ストレッチにかける時間が左右同じだと、いつになってもその差は埋まりません。
例えば、硬い左を10秒伸ばしたら、右を10秒、その後もう一度左を10秒…などの工夫が必要かと思われます。
次は「筋力」のバランスです。
ジムやフィットネスクラブ等に行っている方でも、フリーウェイトならともかく、マシンの多くは両腕、もしくは両脚で行うものがほとんどです。
例えば、太ももを鍛えるバーベルを担いでのスクワット。
独自のフォームで高重量を扱う事で、いつの間にか太ももの前(大腿四頭筋)が後ろ(ハムストリングス)に比べ、異常に発達してしまう場合があります。そのアンバランスを保ったまま、競技スポーツ等を行ってしまうと、肉離れ等の傷害を負ってしまう可能性もあります。
これはなかなか自分自身では感じづらいかと思われます。
また、特に運動をされてない方でも、日常の生活における「癖」や、姿勢の歪み等で、無意識の内に筋肉の使い方に偏りが出てしまう事が多いです。
この「筋バランス」においては、例えば仰向けで膝を伸ばしたまま、上げ下げを行い、決められた時間での回数や疲労度を測ったり、または徒手抵抗により筋出力を検査することで明らかになります。
明確になった時点で、それに応じた対策・治療を行っていく必要があります。
当院において、怪我をしてしまった場合は「保険診療」でまず患部の治療を行い、それが治まった後は「整体」等の「自費診療」等で筋バランスを整える施療を行っております。
是非、ご利用ください。