本日も…
施術の最後に、仰向けの患者さんの両手をもって、軽くけん引すると
『気持ちよかった。これで少し背が伸びるかしら』
残念ながら、これは筋肉や筋膜をターゲットにして伸ばしていて、これだけで直接背を伸ばす効果はありません(笑)
そんな会話から…
毎月、特に高齢の女性とお話ししていて話題に出る事が
『先生、私また背が低くなったのよ』
…というお悩み(?)。
背が低くなる…その原因はどんな事が考えられるでしょうか?
1)椎間板や骨自体の変形の問題
・加齢による水分量の減少により、背骨にある椎間板の厚みが減る。
・骨粗鬆症により、背骨が脆くなる事による、圧迫骨折やそれに基づく椎骨の変形や厚みの減少
2)背骨の歪みや、姿勢の悪さによる変化
・猫背等による、背骨の変形による姿勢の変化
・軟骨の減少による、O脚等の変形性が影響する姿勢の変化
・背筋や腹筋を中心とした、筋力の低下による姿勢の変化
…等々が考えられます。
重力がある地球に住んでいる以上、加齢とともに上記の変形や変化が起きるのは、ある意味仕方のない点もありますが、それでも予防策はあります!
まずは姿勢をよく過ごす事、そして各関節の可動域を広げる事。
猫背で過ごしたりや、骨盤を後ろに傾けて椅子に長く座ったりすることは、背骨のS字カーブを歪ませます。
また各関節(特に四肢)の可動域が狭くなると、体幹への負担が大きくなります。
次に体幹や下半身を中心に、筋肉を鍛える事。
トレーニングを行って椎間板への適度な刺激を与えると、その減少幅は運動しない人の半分程度と言われます。
腹筋、背筋を鍛える事で背骨を支え、下半身を鍛える事で骨盤を支え、歪みの予防にもつながります。
そして栄養や睡眠をしっかりとる事。
骨の為にカルシウム、筋肉の為にたんぱく質、そしてそれらの吸収を高めるために、ビタミン等もバランスよく摂取し、同時に睡眠をとる事が大切となります。
それでも、これらを自分一人で行う事が難しい!という方は
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