お疲れ様です。
先日、狛江市主催の【武道の動きを用いた認知症予防体操】の講師として、狛江市野川地域センターに行ってきました。先日…と書きましたが、年に7~8回、月に1度のペースで、もう5年以上お世話になっております。
これは狛江市が『高齢者の方に、運動に興味をもってもらうきっかけ作り』のような企画で、参加費は無料ですが、予約が必要となっております(詳細は、月初めの狛江市報を参照)。
内容は当院主催で、月曜と金曜に行っている【健康武道体操】の内容の「入門編」といった感じで、さらに「認知症予防」のポイントを重視してメニューを決めています。
※写真は当院主催【健康武道体操】の様子です。
まず「認知症予防」のポイントとして推奨されているものは以下のようなものとされています。
1)適度な運動(無理なく続けられる)
2)達成感
3)知的運動(脳トレ)
4)他人との交流
5)生活習慣病を予防・治療
…以上の内、5)は医師の範疇と考えて、当体操から省きます。
ではその他のポイントを当体操の内容にあてはめると
1)適度な運動(無理なく続けられる)
⇒『明るく』『無理なく』『楽しく』をモットーに、じんわり汗がでる程度の運動を、空手の技をベースに行っていきます。姿勢を重視して、普段使わない動きをあえて行って、筋肉や関節に刺激を与えていきます。休憩も多めにとり、参加者の状態を常に観察しながら、運動を進めていきます。
2)達成感
高齢者の運動は、なかなか一人では出来ないものです。例えば運動をしようと思って『今日は家でスクワットを20回2セットやろう!』と思っていざ始めてみると、意外に疲れて1セットで止めてしまったり、10回で止めてしまう事も…多くの方が経験している事ではないでしょうか?
でも他の方と一緒に号令に応じて運動をすると、絶対出来ないと思った事も、結構出来たりするものです(もちろん無理は禁物ですが…)。その時の達成感はとても気持ちを前向きにしてくれるものです。
3)知的運動(脳トレ)
当体操の動きは空手をベースにしたものです。多くの高齢者の方にとっては、初めて経験する動きばかりです。『どんな動きをしているのかな?』『右手?左手?』『足を出す位置は?』等、考えながら行う事で、ちょっとした脳トレを行っている感じです。
4)他人との交流
⇒当体操では終盤に、他の参加者の方と二人一組となり、護身術や空手の約束組手をベースに、体を動かします。相手にゆっくりと攻撃をしてもらって、それを捌きながら自分自身が安全なポジションに移動して反撃する…そんな動きを、初めて会った方と信頼関係を築きながら、「あーでもない」「こーでもない」と考えながら、動いていきます。
そんな他人とのコミュニケーションを、当体操は重視しています。
狛江市主催の【武道の動きを用いた認知症予防体操】は、本年は8月、10月、11月、12月の第三金曜日の13時30分~14時30分を予定しております。
詳細は月初めの狛江市報、または
地域包括支援センター こまえ正吉苑 TEL03-5438-2522 まで
当院主催の【健康武道体操】共々、よろしくお願いいたします。